現在の畳材料、構成事情

畳床の現在
畳床について25年程前より脱わら畳床といわれる建材畳床が現れ、軽量で安価で作業性も良いため、 飛躍的にシェアを伸ばし現在70%以上を占めています。
また、7~8年前からはバリアフリーの考え方からフローリング材(15mm)と同じ厚さの畳も使われるようになっています。
昔ながらの100%稲わらの畳床は、コストと重量、作業性が畳店から敬遠され10%程度まで落ち込みました。
その中間的な価格と性能の稲わらサンドウィッチ床が、官公庁の建物を中心に15%程度のシェアで使われています。
畳表の現在
畳表については、中国産の天然い草が安価で徐々に品質も良くなり、集合住宅などにシェアを伸ばして60%。
国産い草表は一般住宅の表替えを中心に35%程になり、その他樹脂製や紙製の新素材畳表が5%程のシェアと推測されます。
畳縁の現在
畳縁は、丈夫な上、変色も少ない化織糸のものが90%以上を超え、柄や色の種類も豊富で一般的になっています。
最近では、縁無しの畳がそのファッション性からシェアを伸ばしています。